呑気症候群と腹鳴り
お腹が鳴るとゆうことは胃や腸などの中にある空気が移動することによって引き起こされます。空腹になると脳の命令を受け胃の動きが活性化され胃の中の空気が移動して「ぐぅぅぅ。」とお腹が鳴ってしまいます。また、過敏性腸症候群などによく見られる、腸内ガスの移動によりお腹が鳴る場合もあります。過敏性腸症候群ガス型の場合、腸内でガスが発生することが問題となります。しかしここでは空気を飲み込むとゆう呑気に焦点をあてて腹鳴りを考えてみたいと思います。
唾液を1回のみ込むと、同時に2〜4mlの空気ものみ込みます。炭酸飲料をよく飲む人や早食いの人も、空気を多くのみ込みます。のみ込んだ空気が、のどや食道にたまると、のどの異常感や食道の異物感を感じます。その時、唾液をのみ込んで異物感を解消しようとすると、かえって空気を多くのみ込むことになります。胃に空気がたまると、胃の不快感や痛み、上腹部の膨満感が生じます。胃の空気が逆流して出て来るのがげっぷで、空気が小腸を通過し、大腸にたまるとおならとなって出て来ます。これらの症状が表れる場合を呑気症と呼んでいます。
こうした症状が表れる呑気症は、ストレスの多い人、神経症傾向の人、鬱状態の人がなりやすく、これらの人は、不安や緊張から歯を噛みしめる回数がおおくなり、噛みしめることが発症を促す要因になります。一般に、安静にしているときは、上下の歯は離れています。噛みしめるようになると、舌が上あごに張り付くため、のどの奥に唾液と空気がたまってきて、このたまった唾液をのみ込む際、空気も飲み込んでしまいます。これらのことを噛みしめ呑気症とも呼んでいます。
呑気症の人は、歯をよくかみしめるので、歯をかみ合わせるときに使う筋肉が緊張して、あごやこめかみに痛みが生じ、そして肩や首の痛みや凝り、頭痛、腕のしびれ等の症状が表れることがあります。
ストレスが多くてこの呑気症になる人は、自律神経を介しておこる過敏性大腸症候群を併発しやすく、併発すると、腹部膨満感がより強く表れ、便通異常もみられるようになります。
以下に呑気症への対策法としてはストレスを取り除くこと、食事の仕方の見直し、噛みしめの注意などがあります。
呑気症とストレス、緊張
日常生活をする上で、ストレスは避けて通れません。その人の性格的な問題もありますが、まずは、十分な休息・睡眠をとり、軽い運動、スポーツや趣味を活かしたストレス発散もいいでしょう。そして、物事にたいして100%を望まず、よりリラックスしたプラス思考で生活する事が大切です。
呑気症と食事の仕方
炭酸飲料やビールなど、腸管内でガスを発生しやすいものは出来るだけ避け、早食いをしないように注意し、食事はゆっくりと時間をかけ、よくかんで食べましょう。
呑気症と噛みしめ
噛み合わせが悪いのではなく、噛みしめることが悪いのです。
深呼吸して唇の間から空気を出してそそのまま唇を合わせます。これが顎の筋肉が一番リラックスしている状態(下顎安静位)なのです。舌も上アゴにはついてません。この状態でいるときは飲み込み動作は起こりません。
さらに噛み合わせをしないようにするには薄くて気にならない程度のマウスピースを作ってこれを
歯に被せます。これで噛んだときにマウスピースに気付いて噛みしめを止めるようにするのです。これで歯を合わせる癖を直していきます。
呑気症と後鼻漏
後鼻漏とは鼻水が鼻からのどの落ちてくる病気です。鼻の状態が悪いときは常にのどに違和感があり、それにより頻繁に呑気が起きることがあります。耳鼻科医での治療が必要です。
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